白く輝く視界の端で、思い出がスライドしていく。 走馬灯? 死ぬのかな、俺。 …でも、それも悪くない。 ケイタはどうなっただろう。俺を殺し、カンナと共に? 海渡は無事かなあ。 無茶してないと良いなあ。 「優斗…」 優しい、斗。俺は優しかっただろうか。 「優斗ぉ…!」 あれ?海渡が泣いてる。何か、頬が濡れてきた気がする。 声を、振り絞った。 伝えたくて。 泣くなよ、って。 「――――海渡…」