水玉世界―相対する生死―


後悔しても、もう届かない。


ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。


こんな俺が幸せを感じられたなんて、どう受け止めれば良いんだろう。


『ひろと』


兄ちゃん…。優しくて、大好きだったのに…


『優斗』


父さん。俺を守ってくれたのに…、愛情に気づかなかった。


『一緒に…ねえ?』


母さん…貴女の優しい声が大好きだった。産んでくれて…ありがとう。



「――――優斗」



――――…この声…?