「…お前を苦しめてやる。もう、人間なんて、大嫌いだ」


「ぐっ…!」


ケイタの腕が伸び、俺の首を掴もうとする。


間一髪手首を受け止め防ぎ、互いに停止状態。


「確かに…ケイタは幸せな生前じゃなかったかもしれない」


駄目だ…。


ケイタに死を願う事が出来ない。良心が制止するのだ。


「……でも…それでも生きてた。人間だから。どんなに憎くても、ケイタも人間なん…」


「黙れ!!」


「――――っ」


何でナイフなんか持ってんだよーーー!?