カンナが泣き止み始めたところで、水玉世界へ行く決意をした。


確証はないが、ケイタは全てを壊すためにきっと行く。


俺たちは、守る。


悪霊と化したケイタを、救うためと言っても良い。


「…集中して。水玉世界へ飛ぶ」


カンナと手を取り合い、目をつむる。


不安でいっぱいだった。


怖いし、出来ることなら逃げ出したい想いである。


だけど必死に言い聞かせた。


俺は、やるのだと。


俺は、諦めないのだと。



「――――行くよ」



――――…