「…い、…ミイ!!」


叫ぶ。辛うじて冷静だった部分が、ミイを呼ぶ事を指令させた。


すぐにミイが現れた。


心配そうな顔を見て、ケイタを庇ったりするのだろうか、とか思う。


「優斗…?海渡は?」


唇を噛み締める。どうしよう、海渡が殺されてしまう。


「……さらわれた。ケイタに…」


「…!」


小さく「お兄ちゃんが…」とつぶやくのが耳に届く。