水玉世界―相対する生死―


爪が緩み、やっと解放される


本当に死ぬかと思った。どうして俺はこんなに死にたがるんだ。


「…さっさと死ねよ、ヒロト。でも…仕方ないな」


膝立ちの俺を、ケイタは冷たく見下した。


そして腹部に蹴りを入れられて、3メートルぶっ飛んだ。


「ひろっ…んむ!?」


「か――――海渡!!」


嘘だ。海渡が捕まえられた。


…どう、するんだよ…!



「水玉世界は崩壊だな。」



「ぅッ…?」


鮮血の赤が飛び散る。


これは――――