光が消える…。


蝋燭に燈された炎のように、命が消える。


殺される側になるのは初めてだな。


何か不思議だ…


怖さも、悲しさもない。


俺はドッペルゲンガーが笑む中、ゆっくりと立ち上がった。



――――カン、カン、カン。



遮断機に、ゆっくりと、ゆっくりと近づいていく。


気持ちが落ち着いてる。


死ぬんだな、俺。


多分この死は"無効"にならない。


本当に、死ぬ。