足が1度だけ止まったのは、幼なじみである芽惟(メイ)の声を、思い出したからだった。 ああ、アイツにだけは世話になったな。 芽惟だけは、"死ななくて良かった"よ。 ――――ゴウゥゥゥウ。 眩しいな…。 夜だから仕方ないけど、反射してしまったら目が眩むんじゃないか。