水玉世界―相対する生死―


ミイの話を聞いているうちに、すっかり日が暮れて夜になっていた。


車が時々通るだけで、電車沿いの道は真っ暗だ。


それでも、俺はたどり着いた


――――カン、カン、カン。


遮断機は、見事に俺の記憶をフラッシュバックさせる。


脂汗をかきながら、それでもその場から逃げなかった。


「…来い…」


――――コツ、コツ、コツ。


来た。