水玉世界―相対する生死―


ミイは涙をとめどなく流した


それはきっと、兄への罪悪感に苛まれてだ。


「…ぅう…お兄ちゃんは…何度も死のうとした…」


『…カンナ!見るな!俺を救うな!』


『えぇ゙ーん…お兄ちゃぁあん…』


「私は死なせなかった。だからといって、親を殺せる訳でもなかった」


どうしたのだろう…


そうだ、この違和感。


ミイは、どうして死んだのだろう?