水玉世界―相対する生死―


『何でジャマするんだ!!』


『おにいちゃん…おにいちゃん!』


でも、いくら憎んでも、ミイを虐待から庇うことに変わりはなかった。


憎んだのか、愛したのか。


彼に選ぶことは出来なかったのだろう。


例えば、俺が海渡から邪魔されたとして。


…俺も、きっと苦しんだだろう。


見えないけど存在する、想いの狭間で。


『あいつが死ななきゃ…俺たちは幸せになれない…!!』