水玉世界―相対する生死―


「ああ。多分優斗と同じ能力を持ってる。俺の力に抵抗が走ったんだ」


俺と、同じ能力…?


待てよ。ミイは「珍しい」と怪訝だったのに、どうして3人も…


「優斗。気をつけるんだ、何かがおかしくなってきてる」


俺に、殺意が向けられた。


その事実に混乱して、輪になるクラスメイトが、信じられないと心で嘆いた。


苦しかった。


優しさを感じていた人たちを、疑うのは。