水玉世界―相対する生死―


――――キーン コーン…


「大丈夫か?」


ヒンヤリとした保健室で、蓮は力無くうなだれていた。


彼の頭の上には氷水。


プライドの高い蓮がこうしている姿は、なかなか見応えがあるというもの。


まあ冗談だが。


「大丈夫だよ、これくれえ。…つぅか、行けよ授業」


「お前は?」


「ついでだからサボる」


うわあ、不良が格好よく言いそうな台詞。


「…教師なんて、俺を怖がってるから別に大したことないしな」


これ事実。