水玉世界―相対する生死―


ああ、と思う。


もしかしたら、噂など吹き飛ばし、明るいルックスでいたら


普通に笑い合っていたのかもしれないな、と。


まあ、幻想を抱いても仕方ないのだけれど。


少しだけ誇らしくなったのだ


このクラスに、居れたこと。


思えば、軽蔑のなかにも出会いがあったこと。


海渡や、芽惟や、蓮も入れていい。


俺は何とも、もったいない人生を生きていたのかもしれないと思った。