男子は、あまり俺のことを気にしていなかった。 俺のごたごたは、小学校の頃で今は極力交流を控え、収まっていたからだ。 つまり、俺は今まで「話しかけづらい男子」だったのだろう 噂は結局、効果なしだったのか…。 「ウエイター、トレスは決定したし、あとは受付をー…」 拒否権はないらしい。 だがどうしても、背後からの海渡のニヤニヤ視線は 我慢しがたいものがあった。