水玉世界―相対する生死―


「だからって優斗がやったのか分からないだろ!?」


「あいつ以外に誰が居るんだよ!!!」


「やめろよ…」


小さく呟いただけだった言葉は、案外大きく響いた。


溜まりに溜まって、もうポッカリと穴が開いた。


埋めようとも思わない。


ただ悔やむ、穴。


「もう俺は消えるから…悪かったよ。苦しませてすまなかった」


取り返しは、つかないから。


だから人は恨み、妬み、苦しむ。


生きたい。


けれど生きる資格がない。