水玉世界―相対する生死―


「お、美味しそうだな…」


愛想的な笑いでミイの背後を通過し、自室に入って、膝を崩す。


「…まさかそんな…」


ミイの記憶が、修復しつつあるんだ。


なんでだろう。


何で、鍵の数とミイの記憶のパーツが比例してるんだ?


そして最近現れるようになった男。


しかもなぜかミイを知っている。



――――嫌な予感がする…。