「お帰りなさい」 ――――ガシャッ。 家に着き、扉を閉めたところで、思わず荷物を落とした。 ミイが、笑って「お帰りなさい」と。 しかも夕飯の準備してるし。 「…み…ミイ?」 「やだ、私の名前は――――…」 言い慣れているように、言いかけようとして、 「…ん?ミイ。優斗が、ミイって…」 ハテナになった。 こっちがハテナ。