水玉世界―相対する生死―


俺の、恐らく最後の誕生日は、芽惟の涙と俺の笑顔で終幕した。


お菓子を食べたり、テレビを鑑賞したり、ゲームしたり。


「有り触れたことでゴメン」て言っていたけれど、俺はそれで充分だった。



芽惟はきっと、最初で最後の愛しい人。


ありがとうな。


ずっと、ずっと。



ありがとう――――。