水玉世界―相対する生死―


何かまずいこと、言ったかな…?


どこかをどうにか訂正しようとして、


「ありがとう」


顔を上げた芽惟が、頬を朱にして、そう言った。


俺は点になる。


「あたしに、話したいって思ってくれて。あたし気にされてないと思ってた」


芽惟は、本当に、嬉しそうに笑った。



俺は、女子は芽惟しか知らない。


女子って…こんなに可愛いものなんだっけ…?