母さんの暴走を、止め切ることは出来なかった。 ましてや子供。母さんの暴言に耐え切るのが精一杯だった。 俺は家を出た。 母さんが俺なんかを追いかけ、身を削りながら探し回るなんて、思いもしなかったんだ。 ――――キイィィィ… 事故だった。母さんも、俺の目の前で死んだ。