水玉世界―相対する生死―


つまりは、海渡とあの男が対峙するのか?


「まあ、怖いけど。誰かを守る正義も必要なんじゃねえの」


海渡が、とても頼りある人間に見えた。


そして同時に羨ましいと思った。


ミイの腕が伸び、俺の袖が引っ張られる。


「帰ろう、優斗」


何だろう。ミイの顔色がすぐれない。


「…水玉世界が、崩壊し始めてる」


…!