何なんだ、何者なんだよ…! 〈死ね〉 短く、発された刹那。 「…っっッ!!」 殴られた腹部から、血が流れるように痺れが走った。 「やめろ…優斗に関わるな…!」 だが、俺には海渡がいた。 俺にはミイがいた。 〈"生"を招く奴がいた。無効だ〉 男が唇を結んだ瞬間、俺から痺れが消え失せた。 今のはきっと、海渡のことだ 海渡が「助ける価値がある」と守ったのだ。