水玉世界―相対する生死―


〈みつけた。興味の惹かれる人間〉


この声は…最初ミイに会った時と同じだ。


何者なんだ。


悪霊でなく、水玉世界の住人でもない、人間じゃない。


「優斗を放しなさい」


――――あ…


〈………ぉゃ〉


ミイだ。遮断機のある場所だから、来られたのだ。


「さもなくば、消します」


ミイにつられて、男の腕が緩まった。


でも、何だ…男がミイに、親しみのある視線を送っている。