水玉世界―相対する生死―


やっぱり、俺が海渡と接触するのが嫌なんだな…。


海渡は優しく、困ってる人を迷わず助ける性格だ。


その友人が海渡を大切に思うのは当然だ。


「いや、やっぱり答えなくても…」


「死んだんだ。」


――――は?


「…俺の友達。やんちゃだった。だから――――」


彼は息をつく。その瞳は虚ろげで、悲しみに暮れた後のようだった。



「お前にいたずらをして、数日後に死んだ。お前が――――お前が殺したんだ」