水玉世界―相対する生死―


――――翌朝。


寝癖など全く気にせず、俺は「行ってくる」と言ってミイから送り出された。


通学路近くに遮断機がある。


そのせいで、森の側面を通って行く際に例の音がして、また恐怖になった。



今日は特に、男が居そうで早足で通った。





「……………」


教室に入ると、海渡が来ていなかった。


「…まさか」


何かあったんじゃ…