うっすらと、予想はついた。 ミイは知りたがる子だ。ミイが俺だったとしても、空っぽより記憶があった方が望ましい、と考えるだろう。 だから、きっとミイは――――。 「構わない。 知りたい、私を」 この道を選ぶ。 俺は「仕方ないな」とつぶやいて、ミイの頭に手を置く。 「俺が思い出させてやる」 ミイ。 叶えてやるからな、お前の願い。