水玉世界―相対する生死―


もしかしたら。


もしかしたら、俺が行動すればミイの記憶が戻るかもしれない。


俺さえ行動すれば…


「ミイ」


「……?」


でも――――ミイは、望むのだろうか。


もしつらい記憶しかなかったら、ミイは傷つくんじゃないだろうか。



「…ミイは、もし普通に生きていたとして
 思い出したいか?」