「……ただいま」


返事の「おかえり」が返って来ないことは知ってる。


それでも、自分がここに居るんだと、安堵したかった。



「ミイ……ミイ?」



背中が冷える。ミイはどこにもいなかった。


気配もしない。無機質に、どこか温かくもあるミイが、どこにもいない。