カン、カン、カン。


無機質な浅い森に鳴り響く、遮断機の警告。



「………………」



頭の中で、遮断機の音が教室のざわめきと重なる。


気がついたら、俺は足を踏み入れていた。



――――カン、カン、カン。



靴が、コツ。コツ。