「ふぅ・・・・・」


安心してため息をつく。

ママはもうレストランに来ているんだろう。

制服の襟元をキュっと整え、エレベーターが最上階に着くのを待った。

もうすぐ、最上階に着く。


エレベーターが、43階に止まった。


チン


エレベーターの心地よい音が狭い個室に広がり、ドアがゆっくり開いた。


「うっわ・・・・・」


先程、このビルに入った時と同じ事を思う。


なんだ、此処は。