「愛華ー!!!今日うちよってかない?親いねーんだわ」
親友、高瀬美和。
比較的服装は派手目だが、あたしも同じ部類に入る。
「ごっめーん!今日は用事あんだわ。親の再婚相手会うの」
学校が終わったらすぐ来いと言われていたため、SHRが終わった瞬間、用具を片付け始める。
高校二年生の今は受験もなく、部活にも入っていないあたし達は結構暇な方だ。
「あ、そかそか。うん」
「また誘えよ!美和!!」
「ったりめー!じゃーね愛華ぁ!」
美和の声を背中で聞いて教室を飛び出す。
美和とだべっていたせいで少し遅れてしまった。
ママは仕事帰りでくるから直接面会先の高レストランに行くらしい。
地図だけ昨日貰っていたので一人で行けるはずだ。

