「そうそう。愛華と同い年の男の子がいるのよ。相手に」



はっきり言ってどうでもよかった。

いや、どうでもいいと言うわけでもないが、今はママの再婚の事で頭がいっぱいだ。


「愛華より誕生日が早いから・・・・・お兄ちゃんね」


お兄ちゃん・・・・

双子になるって事か、あたし。


「相手の方、森下史也さんっていうのよ。愛想良くして頂戴ね」


もりしたふみや。

あいそよくして。


結局全てがママの為じゃないか。

愛想をよくするなんて相手に自分をよく見せるだけの。

なんでそんなことしなくちゃいけないの。