彼の名前。





「あの、俺達もう帰っていいですか?二人で話したいこともあるんで・・・」


そう切り出したのは森下だった。

あたしの気持ちがわかったのか?

それとも森下もそう思っていたのか?

どちらかわからないが、とにかくあたしは安心した。


「あ・・・ああ、そうか。うん、そうだな」

「・・・・そうね。二人で帰っていいわよ。デザートはキャンセルしとくから」


そう言われると、すぐに森下は席を立つ。


(え・・・これって、帰っていいの?)


そう思ったあたしは森下を見た。

森下はあたしの考えていることを察知したのか、顎で来るように言う。

それを見るとあたしはすぐにスクバを持って、二人に向かってお辞儀をした。


「今日はありがとうございました。これからもよろしくお願います」


そう言うとVIPROOMを出た。