あんまり必死なあたしを見てルイは
“勝手にすれば”とようやく折れた。

助かった……


「それよりあんた学校」


「え……」


チコク――!!



息切れしながら教室に入ると。

~♪
げっ!!
あたしの携帯だ。


「遅刻しておいて何ですか」


ちょうど数学の授業、眼鏡をキッと上げおばさん先生が睨む。

そそくさと席についた。
恥ずかしー。

誰だろ……

バレないように覗いて、あたしは声を上げそうになった。