☆彩SIDE☆
  ピピピッ ピピピピッ ピピピ・・・カチッ!
「~~ふぁ・・・眠ぃ・・・。」
今の時刻、6時30分。カーテンの隙間から太陽の光がキラキラと見えている。
「着替えなきゃ・・・。今日は、優姫ちゃんと学校行くんだ。」
パジャマから制服に着替え、カバンを持ってリビングに行った。
「ぉはよう。お母さん、お兄ちゃん。」
「おはよぉ、彩。時間大丈夫?」
「はよっす。」
「ぅん、まだ大丈夫だよ。」
挨拶と少しの会話を交わしてから、私はテーブルに準備されていた
朝食を食べ、日課の『お父さん』への挨拶をした。
「お父さん、行ってくるね。」
私のお父さんは、私が小学2年生の時交通事故で亡くなった。
「いってきまぁす。」
家から出て、待ち合わせの場所に向かった。
「彩~! ぉはよぉ!!」
「おはよぉ、優姫ちゃん!」
この人は、高夜優姫ちゃん。私の親友でスポーツだ得意で誰にでも
優しく接してくれる私の大切な友達。部活はバスケ部でショートヘアー。
髪はこげ茶、瞳は少し細め。優しく微笑む優姫ちゃんが大好き。
「ねぇ、彩。今日楽しみだね!」
「へ? 今日何かあるっけ??」
「もぅ、もぅ忘れちゃったの!? 昨日先生が転校生来るって言ってたじゃん!」
「そ・・・そぅだっけ? ごめん、ごめん。」
「転校生・・・か。どんな人が来るのかなぁ。
仲良くなれるとぃぃけど。私、自分から話しかけられるかな・・・。
「! 彩? どぅかした?? 元気なぃぞ。」
「ぅん・・・。仲良くなれるか不安で・・・。」
「大~丈夫! 彩なら大丈夫だよ。」
優姫ちゃんが言うと安心する。絶対大丈夫って感じがする。
優姫ちゃんの言葉で、私はどれだけ勇気づけられたろぅ。
「うん! そぅだね!!」
そう言うと優姫ちゃんは嬉しそうに微笑んだ。
話して歩いていたら、もぅ学校は目の前だった。