「遥、そんな心配すんな。」


お兄ちゃんは優しく私の頭をなでた。



お父さんより、お兄ちゃんのほうが優しく優しくなでる。



「自分が進みたいと思った道を進めばそれでいいから。」


「ありがとう。」


お兄ちゃんは優しく笑って


部屋に帰っていった。


一人リビングに残された私



「はぁぁーーーーー」



机に寝そべれば机の冷たさがほうをつたう。



自分が進みたいと思った道を進めばそれでいいから



この道から


手を離したら


はぐれちゃいそうだから