精霊のいる森で。

「森の王になったら、何をすればいいの?」


“王となるのだ。”


“森を守ればいい。”


「森を…守る?
それは、人間から?」


“他に何がある?”


「そうね…」


少女はそうつぶやいた。


だが、人間だって悪い人ばかりじゃない、と思っていた。


少女は自分を助けてくれた祖母の事を想った。