精霊のいる森で。

「ここはどこ?」


“森だ。”


“覚えていないのか。”


「何を?」


“おまえがこの森の王になったということをだ。”


“おまえは前の王から受け継いだのだ。”


「覚えてないわ。」


少女は答えた。


そして、少女は驚いた。


自分が木やフクロウと話していたと言う事に気づいて。


そして、いつの間にか日が暮れていたということに。