精霊のいる森で。

「分からない。
…だけど、痛くない。だから、平気よ。」


少年の目には、それはとても平気な様には見えなかった。


森の精霊の腕に、巻き付くようにできた模様。


それはなんだか毒々しくて。


だから少年は確認してしまう。


「本当に、平気ですか?」


少女は笑って、


「もちろん。」


と言った。


「私は嘘なんて、つかないから。」


その日の帰り際、少年はまた来る、と約束した。


今度は、そんなに間を開けずに、と。