精霊のいる森で。

少年は少女に礼を言った。


その時だった。


少女の腕に、黒い模様が出来るのを、少年は見た。


蛇のように、巻きつく様に、できた模様。


それは、まだ薄かったけれど。


少女の白い肌には、くっきりと映えていた。


「…あ。」


少女は呆けたような顔をして、
自分の腕に模様ができるのを見ていた。


少女にも、これが何なのか分かっていない様だった。


「これは、何?」


少年は少女に問うた。


それが愚かな質問だと、分かっていながら。