精霊のいる森で。

少年は、人との交流を絶った。


話す事が億劫で。


会話など無意味だと思うようになって。


少年はただただ、働いた。


そうすることで、辛いことを忘れようとしていた。


だが少年はもう、ボロボロだった。


身も心も、疲れていた。


そして、それはかつて感じていた心地よい疲労感などではなかった。


ただの疲労であり、
良いものではなかった。


その冬、村で伝染病が流行った。


少年も、かかってしまった。