精霊のいる森で。

3人いる狩人のうちの1人が声をあげた。


3人のうち、この者だけが帽子を被っていた。


少女は、一番偉い人なのかな、と思った。


「なぜここにいる?」


帽子の隣にいる者が問うた。


その者は長髪で、帽子と長髪の後ろに眼帯をした者が立っていた。


「なぜって…。
私は“森の王”よ。」


「この森の、か?」


長髪が言った。


少女は気分を害した。


男が少女を信じていないとすぐに分かったからだ。