「う・・・うっ・・・え・・」
キレイに亜里沙ちゃんの頬を伝っていく・・・・透明できれいな涙。
「・・・・ねぇ、亜里沙ちゃんってなんで・・・・いじめ・・られてるの・・・?」
自分でも声が震えてるのがわかる。
「・・・っ」
「・・・ねぇ」
「・・・入学式の日、光先輩を初めて見ました。」
「うん。」
「かっこよくて・・・」
「うん。」
「あたしが見とれていると、光先輩を好きな一年生にけられたんです」
「・・・うん。」
「すると、仲間が増えていって・・・あたしは、次の日から
いじめられました。」
「・・・っ」
「最初は、小さないじめですんだんです。だけど、どんどんいじめはエスカレートしていったんです。制服を切られたり、髪を切られたり、お金を取られたり…したんです。」

