「新しいマネージャーを紹介する。竹本 亜里沙だ。」
うわー。
すっごいかわいい。 ・・・そういえばあたしも少しでも女の子になりたいって思って必死だったな。
雑誌みてる女の子にいろいろ教えてもらって。髪の毛くるくるにして、グロスぬっておしゃれしたなぁ。でも光に、
「化粧くせぇ。女はくんな。」
っていわれて、心が傷ついたから、あたしは自分の女の子をじぶんから・・・消したんだ。
・・・あぁ。
あたしがなりたかった女の子そのものだ。
・・・うらやましい・・かも。
・ ・ ・
やっやだやだ!! 何考えてんのあたし。
首をぶんぶんふってほっぺたをぺちぺち叩く、あたし。
クスクスっって笑ってる声が聞こえてくる…ような…??
―――!!
「光!」
「ニブイ。」
ボフッってあたしの頭に手を置いて、わしゃわしゃって髪の毛をかまってきた。
あっそうか。
光、さっきからあたしの隣にいたんだ。 すると、さっきの亜里沙ちゃんが、可愛いから、アホな男子部員が、「住所は!?」とか、「メアドは!?」っていってる。
困ってんじゃん。
あたしは、男子部員をグイって押しのけて、
「やめなよ、おびえてんじゃん。」
少し笑いながら言った。
あたしは、敬礼をして、ウィンクしながらいった。
「よろしく!サポート頼むわ、亜里沙ちゃん!」
すると、亜里沙ちゃんはポわ~ンってあたしを見つめて、
「は・・はい!頑張ります先輩・・・!」
か、可愛い・・・・!
ええ子や・・・!
こんな子に毎日タイムはかってもらえるんだぁ。
髪はボブで背は少し低め。
目は大きくってまつ毛はくる~ン!!って!
いいなぁ。
「ひゅ~マジで女惚れさせる才能あんじゃね??男前~~」
・ ・ ・ 。
「ひぃ~かぁ~るぅ~~~!!」
あたしは、光をおいかけた。
う・・・やっぱはやいなぁ。光。
「ゼェゼェ、ぎ・・ギブアーーーっプ!!」
やっとの思いで出した言葉。
汗はだらだら。
そしたら、光が、カッカッかッって笑いながらこっちきた。
「はぁ・・・おまえにゃ・・俺は、おいつけねぇ!」
コ…コノヤローーーーー!!

