風を切って


「ひーかーるっひと勝負付き合ってよ。今日こそぶっちぎってやる!!」


すると光はクスって笑って、

「異性だきゃいいよな。」

うるさーいっていおうとしたら、

「ククっいいよ。でも勝つのは俺だけど?」

ボッ
顔が赤くなった。  ぜ…絶対勝ってやる!!




「いちについて・・よーい・・・」

パァン!!

ピストルの音がグラウンドに響き渡る。

あたしが風を切る。
あたしが走る。
あたしが―――風になる。


  ゴール!

勝ったのは・・・光。

「くやしー。もうチョイなのにィ」

光は笑いながらあたしにタイマーを見せた。

「自己記録更新じゃん。」

・・・やった。やったぁ!!

「うわぁーーい!!」

あたしが喜んでいると、光があきれた顔で言った。
「立ち直りはえっ」

べ…別にいいもん。
「いつか光をおい越してやる!!」

アッカンべーをしながら言った。
すると光はフッッて笑って、

「お前ならできるよ。がんばれ。」

う・・・・。
でもちょっと嬉しいかも……。
ひゃ~~~恥ずかしい!

顔が赤くなってるのが自分でもわかるよぉ。
そしたら光は、

「嘘だよ。おまえが俺を抜くには100年かかる。」

む、ムカつく~~!!ぜーーーーったいかってやる!!次こそ!




ー次の日ー
「ひーかるっ!絶対勝ってやるからひと勝負付き合って!」

光が返事しようとしたら、先生の声が。

?なんだろ。