「同年齢なのに敬語はおかしいだろ?」

確かに。
でも里香は男子に
タメ語なんて使ったことなかった。

男子と会話するなんてこともあまりない。
なんかドキドキしてきた。


「う・・・・うん。分かっ…た…」

緊張で声が裏返ってしまった。
つい照れてしまう。


でも彼はそんなことは気にせず

「うん。やっぱその方が落ち着くや」

ニカッっとこっちを見て笑った。


彼の笑った姿は見たことがなかった。
すごくドキッとする。