ちょっとパニック状態になったとき
彼は里香の隣に座って言った。


「キミいつもこっち見てるよねー?」

(え・・・・〝いつも〟?)



〝いつも〟ってことは・・・・

「もしかして知ってたんですか!?」

「うんずっと前から。
 いつも俺と同じ電車に乗っているよなー
 って思ってた」

彼は里香のことを知っていたようだ。
何だろう。凄くうれしい。