いつもの2両目の電車に乗ると
彼がいた。やっぱり寝ている。


(本当彼は寝ているのが好きだなあ)


里香はそう思いながら彼の方を見ていた。


(あ!何やってんだろう自分…!)

意識が現実に戻った時
なんと彼は里香の方をジッと見ていた。

これには里香は思わずビクッとしてしまう。
まさか彼が起きてしまうとは
思わなかったから。

そして彼はこっちに近づいてきた。

(やばい、見過ぎちゃった!?
 ど・・・・どうしよう!?)