そばにいてくれたからⅡ




そしてバスの走る音が近づいてきた。


悠仁さんは頭を上げた。



「有菜ちゃん」


「はい」


「君に出会えてよかった」


「悠仁さん…」



悠仁さんは礼羅のほうを見た。



「赤髪」


「なんだよ?」